インドネシア共和国観光創造経済省のニア・ニスカヤ氏は、2024年の国内観光トレンドとして「Hidden Gem(隠れた宝石)」つまり「隠れ家的な秘密の場所」への関心が強まる傾向が見られると指摘した。
4月末に行われたインタビューで同氏は「今年の主役は『隠れた宝石』です。新しいアトラクションやレストランが、若者たちに続々と発掘されています。これらの観光地の存在は、創造経済における商品とは性質が異なります。創造経済はイノベーションや研究から始まりますが、人々によって発掘された新しい観光地の人気が人々によって高まるというメカニズムには事前の研究が必要とされません」と語った。
同氏の発言は2023年に発表されたInventure-Alvarの「観光客の約81％が既に有名な観光地よりも、まだ多くの人に知られていない『隠れた宝石』を選ぶ傾向がある」というデータにも裏付けられている。隠れた宝石は秘境や大自然の中にある観光地だけに限らない。グルメスポット、文化、歴史的建造物など、都市部にもまだ人々に知られていない穴場スポットは存在する。テクノロジーの進歩により個々の観光客が簡単に情報発信することができるようになった今、これまで誰も知らなかった穴場スポットが突如大ブレイクする可能性も高まっている。
