南スラウェシ州ゴワ県で偽札が大量に流通し、同県の警察が地元の大学の学生や職員らを逮捕する事態に発展している。警察は偽札の製造や流通に関与したとして15人を逮捕し身柄を拘束している。
ゴワ県警のレオナルド・シマンジュンタク署長は12月16日、「我々は15人を逮捕し、すでに9人を拘束し、残り6人を移送中だ。」と明らかにした。偽札は国立イスラム大学アラウディンマカッサル校のキャンパス内で製造され、逮捕された容疑者のうちの一人は大学図書館の図書館長だという。同大学の副学長は図書館長の他にもう一人大学職員が逮捕されたことを認めている。大量の偽札が流通していることは12月の初旬に偽の10万ルピア札5枚を所持していた容疑者の一人が逮捕されたことから発覚した。偽札は非常に精巧だという。大学内では偽札製造に用いられたと見られる高性能プリンターなどの証拠が押収されている。