インフラ・地域開発担当調整省のアグス大臣は、ジャワ島の北の海岸線で起きている地盤沈下への対策の重要性について語った。
大臣はこの地域で起きている地盤沈下は井戸を使う人々、特に数百万のジャカルタの住民による過剰な地下水の汲み上げが原因だといい、対応策としてジャティフールやカリアンなどのダムの水を地下水の代わりに利用することをあげた。政府がジャカルタの13の河川についても水質改善に取り組んでいることにも触れたが、現状についての言及はなかった。
今後新たな問題が発生しないよう、政府はジャカルタの上下水道システムを改善するとしており、これらの措置が順調に進めば地域住民に損害を与える地盤沈下や高潮による洪水の影響を軽減できると期待している。
データによると、北海岸地域の地盤沈下は年間1〜20cm進行しており、中部ジャワのスマランでは1年で12cmの沈下がみられたという。