2024年、インドネシアのプランテーション産業は輸出額全体の約10.2%を占め、国内経済の重要な柱となった。主要作物であるパーム油(CPO)は世界的な需要減少や代替油との競争の影響を受け、輸出額が前年比14.6%減少した。一方で、コーヒー、カカオ、天然ゴムなど他の作物が堅調な成長を示し、産業全体の回復力を支えた。
コーヒーの輸出額は前年比68.9%増の14億6,000万ドルに達し、需要増加と価格上昇が寄与した。カカオは前年比110.8%増の23億1,000万ドルと特筆すべき成長を遂げた。世界的なチョコレート需要の高まりと価格の急騰が背景にある。天然ゴムも14.7%増の26億ドルを記録し、製造業や自動車産業の安定した需要が支えた。また、ココナッツの輸出は派生製品への関心が高まったことで前年比74.2%増の5億1900万ドルに伸長した。