汚職撲滅委員会(KPK)は1月19日、国営の公務員年金基金運用会社であるタスペン社に対して、2019年度の投資に関連する汚職の疑いでジャカルタ首都圏にある住宅、アパート、オフィスなど計4カ所で一斉に家宅捜索を行った。
KPKのテッサ・マハルディカ広報官によると、捜索の結果、1億ルピア相当の外貨を含む現金、文書や手紙、電子証拠などを押収した。同じ週に南タンゲランにある約200億ルピア相当のアパート6軒も押収したと明らかにした。汚職事件の中心人物と疑われる人物はタスペン社の前社長であるアントニウス・NS・コサシ氏で、架空の投資によって少なくとも2,000億ルピア程度の損失が発生した疑いがある。
KPKは、家宅捜索に積極的に応じた関係者らに謝意を表明すると同時に、非協力的な当事者については国家の損失を最大限に回復するためにあらゆる法的措置を講じるとの声明を出した。