ジャカルタ特別州の消防救助局は最近、州内の多数のビルが火災に関する安全基準の最低レベルを満たしていないとの報告を行った。同局によると、州内の8階建て以上の建物1,228棟のうち、30%が毎年行われる消防点検で基準を満たしていないと判定されている。低中層の建物1,380棟でも24%が安全規準を満たしていないと判定されている。
昨年ジャカルタ特別州では787件の火災が発生し、その7割が電気系統のショートが原因だった。1月15日に火災により9人の犠牲者が出た西ジャカルタの商業施設グロドック・プラザも安全基準を満たしていなかった。消防の調べでは火災報知器やスプリンクラーが作動していなかったことが分かっている。
昨年10月に州政府は5つの消防署を新設し消防署の数は合計170になったが、消防関係者によると現在の人員と消防署の数は州内で頻繁に発生する火災に対応するには不足していると述べている。