プラボウォ・スビアント大統領は2月24日、新たな国家基金「ダヤ・アナガタ・ヌサンタラ(ダナンタラ)」を発足させた。
ダナンタラは国営企業(SOE)を統合し、9,000億ドルの資産を管理する超持株会社である。初期資本金は200億ドルで、ロサン投資・下流産業担当大臣がCEOに就任した。ニッケルや銅の精錬、AIデータセンター、石油精製、再生可能エネルギーなどの戦略的産業への投資を目指す。
しかし、同基金のガバナンス構造に対し投資家から不安の声が上がっている。政府関係者が多数要職を占めるため、政治介入や利益相反のリスクが懸念されている。また、法改正により役員は善意の投資判断に基づく損失で訴追を免れることになり、不正行為への警戒も強まっている。専門家は、ダナンタラがマレーシアの1MDB汚職事件のようなスキャンダルに陥る可能性を指摘し、投資判断の透明性確保を求めている。