英誌エコノミストの調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が発表した2024年の民主主義指数ランキングで、インドネシアの総合指数は世界167カ国・地域中59位となり、昨年より3ランク低下した。民主主義指数とは、「選挙のプロセスと多元主義、政府の機能、政治参加、政治文化、市民の自由」の5つのカテゴリーを基に算出される。インドネシアは前回に続き「欠陥のある民主主義」に分類され、民主主義の基本は確立されている一方で、政治文化や政府機能に課題があると評価された。特に、選挙プロセスと多元主義、政治機能の2部門でスコアの低下が目立つ結果となった。
専門家によれば、今回のランク低下の背景には、上限を撤廃して省庁数を増加したことや、与党連合が新政権の権限を強化する法案を提出するなど、権力集中の傾向が影響していると指摘されている。