ヤシエルリ労相は3月11日、国会第9委員会(保健・労働・社会保障部門)にて、繊維大手スリテックスの破産により、昨年8月から半年間で計1万1,025人が解雇されたことを明らかにした。現在資産売却の手続きが進行中であるため、解雇された従業員へ退職金やレバラン(断食明け大祭)の手当が未払いであることも報告された。これに対し、イルマ下院議員は「スリテックスグループには現在も操業している11の子会社が存在し、支払い能力はあるはずだ」と指摘。従業員に対する責任を果たさず、その責任を政府に押し付けているとして、と強く批判した。
同社は、2024年10月にスマラン商業裁判所から破産宣告を受け、プラボウォ・スビアント大統領が産業省、財務省、国有企業省、労働省に対し救済策の検討を指示したが、これらは実現に至らず、事業を閉鎖。その結果、インドネシアのビジネス環境に深刻な影響を及ぼしている。