プラボウォ・スビアント大統領は、3月13日の演説で汚職撲滅について語り、離島に汚職犯専用の刑務所を建設する構想を発表した。この計画は、汚職対策の一環であり、脱獄が不可能とされる海に囲まれた離島に、高度なセキュリティーを備えた刑務所を建設する計画だ。なお、刑務所の建設地となる離島については現在検討中であり、詳細が確定次第、発表される見通しとなっている。また大統領は、今後は資金確保を目指すと付け加えた。
インドネシアの内閣官房のデータによると、2023年時点で、刑務所と拘置所の数は合わせて526カ所あり、収容可能人数が約13万人のところ実際には約14万人が収容されていた。しかし、収容者数は年々増加し、現在では約20万人が収容され、過密状態が深刻化している。プラボウォ大統領は「汚職犯は国に甚大な損失を与え、国民の生活の質を脅かしている」と強く批判し、国家と国民を守るために屈しない姿勢を示した。