インドネシアの労働者代表団は、スイス・ジュネーブで開催された第113回国際労働会議(ILC)で、世界の雇用情勢に関する戦略的課題を提起した。6月2日の発表によると、インドネシア労働組合連合(KSPSI)のジュムフル・ヒダヤット委員長率いる代表団は、ILOが掲げる「職場における生物学的危険」「デジタルプラットフォーム労働者」「非正規労働者の正規化」の3つの主要議題に対し、インドネシアの労働状況を踏まえた発言を行った。
ヒダヤット委員長は、農業やプランテーション部門における生物学的危険への対策不足、デジタルプラットフォーム労働者への法的保護の遅れ、非正規雇用の増加といった問題点を指摘。デジタル化の進展に対し、労働法制の整備が遅れている現状への懸念を示し、新たな規制の必要性を訴えた。今回のILC参加は、インドネシア労働者の立場を示し、世界的な雇用問題の解決に貢献する重要な機会であったと強調した。