インドネシアのプラボウォ大統領は29日、中国企業との協力によるEVバッテリー生産プロジェクトの着工式に出席した。同プロジェクトは、ANTAM、IBC、CBLのコンソーシアムが主導し、59億ドルの投資規模を誇る。大統領は、このプロジェクトを「国家間の巨大な協力」と表現し、再生可能エネルギーの生産に繋がる画期的な取り組みだと強調した。
プロジェクトは、ニッケルなどの資源が豊富なインドネシアと、バッテリー技術に長けた中国の強みを活かした連携事業であり、同国東部と西部の2ヶ所に工場が建設される。約3万5000人の雇用創出と地域経済活性化も期待される。資源国であるインドネシアと技術・市場を有する中国の協力体制が、世界の持続可能なエネルギーへの転換を加速させる可能性を示唆している。