インドネシア政府は、2030年までにウイルス性肝炎による感染と死亡を排除するという世界目標の一環として、B型・C型肝炎の国家レベルでの排除戦略を強化する。
保健省は、予防、早期発見、治療、国民への啓発を網羅した包括的なアプローチを策定した。B型・C型肝炎は慢性化し、肝硬変や肝がんを引き起こす可能性があるため、ワクチン接種、早期診断、治療の強化が不可欠であると保健省は強調する。
同省のデータによると、インドネシアにおけるB型肝炎の有病率はC型肝炎の2.5倍に達し、B型肝炎患者は約670万人、C型肝炎患者は約250万人に上る。政府は、地方政府、専門機関、市民団体との連携を強化し、デジタル技術を活用した監視・報告体制を構築する。2030年までに新規感染を90%、死亡を65%削減することを目指す。国民健康保険制度(JKN)に基づく治療プログラムの拡大も重要な要素となる。