インドネシア・ジョグジャカルタ市では、レプトスピラ症による死者が増加し、公衆衛生局は感染症「KLB(Kejadian Luar Biasa:異常事態)」の指定を検討している。
市保健局によれば、2025年1月以降、21件の感染が確認され、うち7人が死亡している。致死率は約33%となり、前年同期の2人死者/10件から大幅に上昇している。
死亡例の多くは、発病後に医療機関への受診が遅れたことが要因とされる。患者は39℃以上の高熱や頭痛、倦怠感などを持ちながらも、症状を軽視し受診を後回しにしたケースが多いとされる。
市当局は、雨季で水や土壌に含まれる感染源への曝露リスクが上昇することから、市民に対して濡れた環境や泥土に触れた後は、早期の受診を強く促している。特にデング熱との症状混同を生じやすいため、軽症でも速やかな医療相談の重要性を強調している。