インドネシア独立記念日(8月17日)は、国中が喜びと連帯感に満ち溢れる特別な日。国民の連帯感と愛国心を育むことを目的に、各地で様々なイベントが開催されるが、学校、町内会、村などでは大抵、運動会が開催される。8月17日に運動会を開催する伝統は、独立から数年後の1950年代に人気を集め始めた。単なる民衆の娯楽ではなく、植民地支配からの独立を勝ち取った英雄たちへの敬意の象徴として開催され、立場に関係なくあらゆる人々が、国民の団結、協力、回復力を強化する運動会に参加した。
8月17日の運動会で行われる競技の一部は昔も今も変わらない。「サックレース」は、衣料品不足により麻袋を使用していた日本統治時代の苦労を振り返り、困難を乗り越えたことを誇りに感じながら楽しむ競技。「クラッカー食い競争」は食糧不足の象徴。植民地時代、クラッカーは安価で手に入りやすい食べ物だったという。「綱引き」は共通の目標を達成するために団結することの重要性を示している。「棒のぼり(Panjat Pinang)」は、娯楽としてオランダ人が民衆に紹介した競技。現代では棒の先端にぶら下がっている賞品を獲得する楽しみもある。参加者全員が一丸とならないと勝てない「木靴競争」は、協調性とチームワークの重要性、国家の団結を強調している。