人生のあらゆる段階を祝う料理として提供されてきたNasi Tumpengはまさに祝賀料理の代表。山を模して円錐形に盛られたご飯は、生命と国家が高く跳躍する希望を象徴している。鶏肉、テンペ、野菜、卵など、ご飯の周りに並べられる様々なおかずは、互いを補い合う多様な社会を表す。最上部を切り取った部分は感謝と敬意とともに、敬うべき人物に最初に提供される。独立記念式典では、赤白のもち米のお粥も提供される。ココナッツミルクとパンダンリーフと塩で調理される白いお粥は純粋さ、誠実さ、そして新たな始まりを象徴し、黒砂糖で調理される赤褐色のお粥は勇気、情熱、そして闘争を象徴する。これらを合わせて食べることで、国民のアイデンティティが完成する。
独立記念日のお祝いの際には、通常は緑色のKleponも愛国心を掻き立てる赤白になる。Kleponの赤は勇気と燃えるような情熱を象徴し、白い色は純粋さと無邪気さを象徴している。さまざまなトロピカルフルーツと特製ピーナッツソースを組み合わせたAmbonの名物料理Rujak Natsepaも、多様性の中の統一という意味を持つ。果実の異なる食感と風味が生み出す完璧なハーモニーは、環境、言語、文化、多様な背景を尊重しながら統一性を保ち続けるインドネシアそのものといえる。
