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油ではなくて砂!?チレボン名物「貧乏クルプック」の調理法とは?

(c) indonesiakaya.com

インドネシアのチレボンには、少し変わった名前と調理法を持つスナックがある。「Kerupuk Melarat」だ。

通常、クルプックといえば油で揚げるのが一般的だが、このチレボン名物のクルプックは一味違う。なんと、油ではなく砂を使って調理されているのだ。どんな砂でも良いわけではない。山から採れた砂をふるいにかけ、天日でしっかりと乾燥させたものだけが使われる。赤や白、緑など、カラフルな見た目も特徴。素朴な味ながらも香ばしく、家族団らんのひとときにぴったりのスナックだ。

「Melarat」はインドネシア語で「貧しい」という意味。その名の由来は、かつて食用油がとても高価で、庶民が簡単に手に入れられなかった時代に遡る。そこで 人々は、油を使わず砂で調理するという知恵を生み出した。貧しいながらもたくましく生きる人々の工夫が詰まっているのだ。

タピオカ粉から作られる Kerupuk Melarat は、今やチレボンの人々にとっては欠かせない日常のおやつ。さらに観光客にも人気でチレボンを訪れる人々がお土産として買い求める一品にもなっている。このユニークで美味しい「Kerupuk Melarat」、ぜひ一度味わってみてはいかがだろうか。