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プラボウォ大統領、ジャワ島北岸巨大防潮堤の建設着手表明

プラボウォ・スビアント大統領は10月20日、ジャワ島北岸に建設予定の「巨大防潮堤(ジャイアント・シーウォール)」国家戦略プロジェクトの着手準備が整ったと発表した。このプロジェクトは、海面上昇による洪水から約5000万人の住民と国家の重要資産を守ることを目的とする。

ジャカルタのイスタナ・ヌガラで開かれた内閣全体会議で、プラボウォ大統領は気候変動の影響で海面が年間5センチメートル上昇していると指摘。ジャワ島北岸には国内産業の6割が集中し、肥沃な水田も広がっており、防潮堤建設が不可欠であると強調した。

プロジェクトの全長は535キロメートルに及び、最低800億米ドル(約1297兆ルピア)が必要と見込まれる。政府と事業体による協力スキームで資金調達を進める方針だ。この構想は1995年から国家開発企画庁の計画に盛り込まれていた。