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「本物のグルテンフリー」伝統菓子の底力

(c) food.detik.com

ジャカルタのベーカリーが“グルテンフリー”を偽装していたというニュースが波紋を呼んだ。だがそんな中、X(旧Twitter)では思わぬ方向に話題が広がった。「本物のグルテンフリーは、昔からうちにある」──そう語るように、ネット民が次々と投稿したのは、懐かしいインドネシアの伝統菓子(jajanan pasar)だった。

発端はユーザー@meecin_の投稿。「グルテンフリーなインドネシアのスナック:cenil と lupis」と添えた写真が拡散され、瞬く間に数万いいねを獲得。多くのユーザーが klepon、getuk lindri、kue talam などを挙げ、「うちの市場の方がずっとヘルシー」と誇らしげに語った。

実際、これらの伝統菓子は小麦粉ではなく米粉・もち米・タピオカ粉などの“ローカル素材”で作られている。添加物も少なく、蒸す・焼くといったシンプルな調理法が中心だ。たとえば、緑の皮に黒糖を包んだ klepon、もちもちの lupis、香ばしい kue putu はどれも自然由来の甘みが魅力。

インドネシアの伝統菓子は、単なる郷土食ではなく、身体にも文化にも優しい“本物の価値”を持つ存在として、改めて光を浴びているのである。