北スラウェシ州のマナドには、「クキス・ベタウィ」というユニークな名前の伝統菓子がある。ベタウィとはジャカルタの先住民を指す言葉であるが、このお菓子はマナドを代表する名物である。「kukis」はオランダ語で小さなケーキを意味する「koekje」に由来している。
ジャカルタの伝統的な食文化において「ゲムブロン」と呼ばれるお菓子と同じ種類であり、その作り方は非常にシンプルである。もち米粉と細かくおろしたココナッツ、水、塩を混ぜ合わせて楕円形にし、油でキツネ色になるまで揚げる。その後、溶かしたパームシュガー(または黒糖)を絡めてコーティングすれば完成である。
最大の特徴はその絶妙な食感のコントラストにある。外側は乾燥した黒糖のコーティングによりサクサクとした甘さが広がり、内側はもち米とココナッツの繊維が合わさることで、もっちりとした塩気のある味わいが楽しめる。マナドの人々は、このお菓子を朝や夕方、あるいは朝食と昼食の間の時間である「スモコル」に、ブラックコーヒーと共に楽しむのが定番である。
もうひとネタ!
1個およそ2,000ルピアという手頃な価格で、地元の市場や屋台で簡単に手に入り、旅行者の土産としても人気を集めている。マナドを訪れた際は、ぜひ地元流に熱いコーヒーと共に味わっていただきたい一品である。


















