東ジャワ州の景勝地ブロモ山周辺で6月8日朝、乾季特有の気象現象「エンブン・ウパス(氷の露)」が今年初めて観測された。ブロモ・トゥンゲル・セメル国立公園のカルデラ内に広がる砂海や草木が白い霜に覆われ、熱帯の地でありながら雪国のような光景が広がっている。この現象は、未明の気温が摂氏5度を下回ることで発生する。夜間に生じた露が急激な冷え込みで凍結し、結晶となって地表を覆ったものだ。
現地ガイド団体「バモス・ツアー・ブロモ」のバンバン氏は、「氷の露は例年6月から8月にかけての最も気温が下がる時期に現れる。2026年に入ってからの発生は今回が初であり、観光客を惹きつける大きな要因となっている」と指摘する。ボゴールから訪れた観光客のミア氏は、「これほど広範囲に広がる氷の結晶を見たのは初めてだ。氷点下に近い寒さだが、冬の国にいるような忘れられない体験になった」と話した。この「雪」のような光景は、日が昇り地表が温まると短時間で消失する。そのため、多くの観光客は夜明け前から厚手のジャケットなどの防寒対策を整えて現地に入り、日の出とともに現れる神秘的な景観を待つ。乾季のピークを迎え、ブロモ山は自然が織りなす絶景を求める人々で活気に満ちている。

















