記事要約
南東スラウェシ州のケンダリで地元警察が、窃盗容疑で逮捕された男の家族に対し食料支援や医療援助を実施した。法執行の場において容疑者の家族へ温情をかける異例の対応が注目を集めている。
事端は、ケンダリ市警察が自動二輪車窃盗の疑いで逮捕したアリフ容疑者(26)の自宅を、捜査の進展のために訪れた際に遡る。アンドゥオノフ地区の賃貸住宅に暮らす容疑者の妻と幼い息子は、稼ぎ手である容疑者の逮捕後、2日間にわたりまともな食事を取れていなかった。自閉症を患う息子は高熱を出していたが医薬品や食料の備えは無く、水道水を沸かして飢えを凌ぐ極限状態であった。この状況を目の当たりにしたケンダリ市警察のマラウ刑事捜査局長らは即座に支援を決定した。署員らは自発的に米や卵、飲料水、医薬品、紙おむつなどを購入して家族へ届けた。さらに、ケンダリに身寄りのない母子が親族の待つバウバウへ帰郷できるよう、移動費用も全面的に負担した。
マラウ局長は「人道的な価値観に基づいた自然な行動だ。家族の困窮を見て見ぬふりはできなかった」と述べた。冷徹な捜査の裏側で見せた警察の慈悲深い対応は、現地社会に静かな感動を広げている。















・自閉症の子どもと妻が2日間絶食状態で、警察が食料や薬を寄付。
・身寄りのない母子のために、親族が住む故郷への帰宅費用も支援。