記事要約
政府による違法スズ採掘の摘発強化が、国営スズ大手ティマ社の業績を急回復させている。政府はバンカ・ブリトゥン州にある約1,000カ所の違法鉱山閉鎖を目標に掲げる。プラボウォ大統領は、生産全体の約8割が非公式な「シャドーセクター」によるものと指摘し、供給網の正常化を急ぐ方針だ。
同社の2026年上期(1〜6月)決算は、売上高が前年同期比147%増の約990億円(10兆4,200億ルピア)、純利益は約9倍の約257億円(2兆7100億ルピア)に達した。通期の利益目標である約153億円を半年で大幅に上回った格好だ。スズ精鉱の生産量は前年比75%増の1万2,232トンに拡大。違法ルートに流れていた鉱石が正規の供給網に戻ったことが寄与した。
外部環境も好転している。ロンドン金属取引所(LME)のスズ平均価格は1トン5万319ドルと前年同期比で56.7%上昇した。投資助言会社パサール・ダナのハンス氏は「供給の正常化と半導体・AI向けの需要増が収益を支える」と分析する。同社の時価総額は1年間で約722億円から約2,731億円へ急増し、市場の期待を反映している。















・2026年上期の純利益は前年比9倍の257億円。
・世界的なスズ価格上昇も業績拡大を後押し。