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ククイナッツ加工を推進 農家所得向上と森林保全を両立

記事要約
・未加工出荷から機械加工への転換でククイナッツの付加価値向上を図る。
・加工機導入で作業時間が大幅短縮し、市場に応じた出荷時期の調整が可能となった。
・樹木の伐採や移動式農業に頼らず農家所得を増やし、森林保全を実現する。

南カリマンタン州タナ・ラウト県ガラム村で、ククイナッツの高付加価値化が進んでいる。従来、同地域の農家は樹木から落ちた成熟果実を収集して乾燥させ、未加工の生のまま出荷していた。森林農民グループバトゥ・クラの会長マシュディ氏によると、以前は収穫後に果実を煮沸し、1つずつ手作業で殻を割って処理していた。当時の未加工ナッツの取引価格は1キログラムあたり3,000ルピア(約29円)から4,000ルピア(約38円)と低価格にとどまり、農家の十分な収入源となっていなかった。そのため、果実の収穫後に樹木が伐採されたり、移動式農業が営まれたりする主な要因となっていた。

大きな転機は2017年における林業省からの法的認可の取得だ。2019年には森林投資プログラムを通じた支援を受け、生産拠点や1時間あたり約1トンの処理能力を備える割砕機、冷凍庫といった設備を導入した。従来は数週間から数カ月を要していた手作業が機械で迅速化された。一次加工の実現により原料の保管や最適な出荷時期の調整が可能となり、高い付加価値を持つ商品の生産へ転換した。樹木を伐採せずに農家所得を向上させる持続可能な仕組みが成果を上げている。