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30分で世界に一つだけの作品づくり、本格バティック体験

デジタル技術が浸透した現代において、手仕事の伝統工芸に直接触れる体験は格別な魅力を放っている。ジャカルタのインドネシア・バティック博物館では、溶かした蝋と伝統道具「チャンティン」を用いて布に模様を描く本格的なバティック(ろうけつ染め)体験ワークショップが開催されている。

使用される道具は、ジャワ島ジョグジャカルタのバントゥール県にいる職人から直接調達されたこだわりの逸品である。参加者はメガムンドゥンやパランなどの伝統文様を選び、モリ布に下絵を描いた後、円形の枠「プミダンガン」で布を固定する。指導を担当するメルヴィ・イリヤ・ヘルディアナ氏によれば、チャンティンは鉛筆とは逆向きに持ち、蝋の垂れを防ぐため45度に傾けるのがコツだという。熱い蝋を慎重に滑らせる約30分間の工程は、参加者の集中力と忍耐力が試される静謐な時間となる。

完成した作品は持ち帰ることが可能で、体験料はインドネシア人25,000ルピア、外国人35,000ルピアとなっている。スマートフォンの画面越しでは味わえない伝統のぬくもりを、チャンティンの先端から体感できる貴重な機会である。

もうひとネタ!
自らの手でチャンティンを握り、職人技の難しさに触れることで、ユネスコ無形文化遺産でもあるバティックの奥深い魅力と伝統文化への理解がより深まるだろう。