東スンバ県ワインガプから約69km離れたリンディ村には、古の伝統と文化を今に伝えるプライヤワン伝統集落が存在する。一歩足を踏み入れれば、まるで太古の時代へタイムスリップしたかのような神秘的な世界が広がっている。
集落のシンボルである高塔付きの伝統家屋「ペンジ」は、下部を精霊の宿る場所、中間を人間の生活空間、上部を神々が降臨する聖域とし、スンバの宇宙観を3層構造で過不足なく表現している。集落内には貴族の8つの血統を象徴する8棟の母屋が立ち並び、それぞれ独自の重要な役割を担っている。例えば、王の遺体安置や葬儀儀礼を行う「ウマ・ボクル」、王子の断髪式専用の「ウマ・ンデワ」、人々が集いコーヒーを楽しんで交流を深める「ウマ・コピ」などがある。
また、村の中央には重量1〜5トンにおよぶ巨大な貴族の巨石墓群が鎮座し、重厚な歴史の存在感を放っている。数百年の時を経た銅鑼や太鼓、伝統衣装などの遺品も非常に良好な状態で大切に保存されている。伝統舞踊の見学や名産である伝統織物イカットの制作風景の鑑賞などを通じ、スンバの深く豊かな文化を全身で体感できる場所である。
もうひとネタ!
ワインガプからの直行の公共交通機関はないが、道路の舗装状態は良好でレンタカー等での移動はスムーズである。ただし、村の入口にある看板が傷んでいるため、見落とさないよう注意したい。















