世界銀行はこのほど、インドネシアの国内総生産(GDP)伸び率は2020年、前年から0%成長になるとの見通しを示した。世界経済が第二次世界大戦以来の低迷となることが予想されているため、インドネシアの経済も大きく停滞するとの見方だ。
世界銀行の先に発表した報告書「グローバル・エコノミー・プロスペクト」で「新型コロナウイルスの影響を受け、インドネシアは、1998年のアジア金融危機以来の経済の落ち込みを経験するだろう」と指摘。
「必要ではあるが、経済的に多大なコストとなるロックダウンが広く実施され、これを受け、経済活動が停滞した。同時に、突然の世界的な金融引き締めにより、多額の資金の流出が促された」と説明する。
一方、世銀は2021年に関しては、インドネシアのGDP伸び率は前年比4.8%に回復するとみている。ただし、世銀が20年1月に出した予測を下回る。