西カリマンタン州や西ジャワ州出身の女性ら数十人が、結婚詐欺による人身売買の犠牲になっている。被害に遭った女性のひとりモンさん(22)によると、2018年9月頃にメディアソーシャルで知り合った友達から、裕福な中華系男性を紹介すると話を持ち掛けられた。モンさんが男性と出会って付き合い始めると、男性はモンさんの田舎の両親へ多額の送金をした。出会いから3ヵ月後、ふたりは婚姻届けを提出し、男性の故郷中国へ移住した。男性の両親と同居したモンさんの生活は一転。朝7時から夜8時まで花を束ねる長時間労働を科せられた。労働を断ると、食事を与えてもらえずに夫からも暴力を受けたという。モンさんはついに今年6月初旬に逃亡し、インドネシア大使館で保護された。西カリマンタン州警察によると、以前から同様の事件が発生しているが仲介業者などの実態はつかめておらず、見知らぬ人と軽率につきあわないように呼び掛けている。
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