ジャカルタ特別州のアフマド・リザ・パトリア副知事は10月22日、洪水対策として川沿いに違法に建てられた家を解体することに焦点を当てると明らかにした。その例として挙げられたのが、南ジャカルタ区ジャガカルサにある住宅地「メラティ・レジデンス」で、当局は同月10日に発生した洪水や地滑りはこの住宅地が原因とみている。
当時、降水量が多く、支流のストゥ川が氾濫して水位は1.5メートルまで達し、低地にある住宅は浸水した。また、同住宅地内において発生した地滑りが原因で、崩れた住宅の下敷きになった住民1人が死亡している。リザ副知事は「住民ではなく、建設者に問題がある」としながらも、補償などに関することは言及していない。
ジャカルタ特別州は、9月から11月にかけて、ラニーニャ現象の影響を受けた異常気象が発生する可能性が高いとして、洪水や地滑り、強風などに注意するよう住民に呼び掛けている。