三菱ケミカル株式会社は、100%子会社のPT. MC PET Film Indonesia(以下、MFI)において、ポリエステルフィルムの生産能力増強を行うことを9月10日に明らかにした。投資額は約13億米ドルで、2021年末の完成を予定しているという。
ポリエステルフィルムの市場は、ディスプレイ等に使用される光学用途分野が今後も成長することが予想されることに加え、自動車の電子化、5G対応のための基地局増加や通信機器の高度化などを背景とした積層セラミックコンデンサ(MLCC)を始めとする電子部品の急増に伴い、それらの製造工程向けの需要の成長も著しいとされる。
こうした中、MFIでは既存プラントの効率的な運用等で対応してきたが、今後さらなる需要拡大が予測されることから、今回、既存設備に加え、2万5000トン/年規模の製造ラインを新設するとしている。
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