ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャ数百人が1月27日、保護されていたアチェ州ロスマウェの難民キャンプから失踪していたことが分かった。密航業者によりマレーシアへ渡った可能性があるとみられている。
同キャンプには、昨年に保護されたロヒンギャ民族が暮らしていたが現在は112人しか残っておらず、3人が死亡している。
国連の難民支援機関である国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、失踪したロヒンギャの消息は不明だという。
また最近では、同キャンプにいたロヒンギャ難民18人が、密航業者とマレーシアへ不法入国を企てたとして北スマトラ州メダンで逮捕されている。ロヒンギャはミャンマー国籍が認められず迫害を受け続け、2017年の軍による弾圧で約75万人が隣国バングラディッシュへ逃れた。しかし、数年前からは受け入れ拒否されても、劣悪な環境から逃れようと他国へ密航する難民が後を絶たない。