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インドネシアで押さえておくべき国営企業7社|Chandra asri(チャンドラ・アスリ)

インドネシア最大の石化会社

創始者:1992年にポリプロピレンの商業生産を開始
中核事業:石油化学メーカー

1992年、PT Chandra Asri Petrochemical(CAP)は、石油製品であるポリプロピレンプラントの商業生産を開始、初年度の生産量は16万トンでした。

1995年にはインドネシアの大手総合エネルギー企業Barito Pacific Groupと日本インドネシア石油化学が出資し、CAPによる同年の生産量は30万トンに達した。なお、日本インドネシア石油化学は丸紅、昭和電工 、TECが共同出資して設立した企業です。

その後、2005年に日本側は撤退したがBarito Pacificの投資は続き、現在、同社の株式は同グループとタイのプラスチックメーカーSCG Chemicals Co.、Ltdの2大株主によって所有されています。

また、2011年1月、CAPはPT Tri Polyta Indonesia Tbk(TPI)と PT Chandra Asri (CA) を合併、TPIは1984年に設立されたインドネシア最大のポリプロピレン製造会社であり、CAは1989年に設立されたオレフィンとポリエチレン製品メーカーです。

これにより、CAPはインドネシア最大の総合石油化学企業であるだけでなく、同時にポリプロピレン、およびオレフィンとポリエチレンのメーカーとなりました。

また、同社はインドネシアで唯一の世界規模のナフサクラッカー(*)を運営し、 2015年12月にその拡張プロジェクトが完了した後、生産量は最大43%の増産が可能となりました。
※エチレンを主とする石油化学工業原料の製造を目的としたナフサの高温熱分解の技術とそのための設備

こぼれ話
chandraasri

2015年CAPの子会社PT Styrindo Mono Indonesia(SMI)は、多国籍タイヤメーカー、ミシュランとの合弁会社としてPT Synthetic Rubber Indonesiaを設立し、2018年同社のプラントが稼働を開始しました。