イスラム教の戒律が厳格なアチェ州で8日、飲酒と賭博を行いシャリア法に反したとしてキリスト教徒の男性2人が公開むち打ちの刑を受けた。
イスラム教徒以外が公開むち打ちの刑に処せられるのは非常に珍しいことだが、2人は裁判を受けると6カ月の禁錮刑になる可能性があるため、むち打ちと裁判を受けるのとどちらを希望するかを問われ、自らの意志でむち打ち刑を選んだという。
2人はそれぞれ40回ずつ背中をむちで打たれたとのこと。アチェ州ではイスラム教徒以外が一般の法律とシャリア法の双方に違反した場合に、どちらの法により処罰を受けるかを選択することができる。
この日は2人以外にもイスラム教徒5人が飲酒や不倫などの罪で公開むち打ちの刑に処せられた。人権擁護団体は公開むち打ちの刑を強く非難しており、ジョコ大統領もむち打ち刑の廃止を呼び掛けている。