新型コロナウイルスの流行拡大を受け、インドネシアでは貧困線以下で暮らす人の数が増えている。
インドネシア統計庁(BPS)のまとめでは、インドネシアでは貧困線以下で暮らす人の割合は、2020年9月時点で2755万人となり、前年同期の2479万人から増加した。これにより貧困率は前年同期の9.22%から10.19%に上昇した。これは2017年3月以来の高水準だという。
一方、BPSは「新型コロナウイルスの流行拡大で貧困層が増えたものの、貧困層の増加は予想よりはひどいものではなかった。これは、様々な社会保障制度のおかげだ」と指摘している。政府の社会支援プログラムなどが社会保障として機能しているという。