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殺人で有罪 慣習法で被告に罰金刑

東カリマンタン州西クタイ県にあるアダット・ブサール協会は15日、女性(20)を殺害した男(22)に19億ルピアの罰金刑を科した。アダット(慣習)法に基づき、決定された。支払いの猶予期間は6カ月間。

アダット法とは、その土地において代々受け継がれてきたしきたりや慣習の中で法的なものと認識されている部分をいう。カリマンタン先住民のダヤック族の間では、殺人を犯した場合は罰金刑および、死者を弔う儀式の費用を支払う必要があり、男にはさらに2億5000万ルピアが科される。

地元警察によると、事件があったのは2月1日、男は自宅で女性に関係を迫ったが、断られたため腹を立てて殺害した。警察や軍はダヤック族慣習協会の要人と話し合い、男を慣習法で裁くよう迅速な対応を行った。

逮捕された男はマドゥラ族で、当局はこの事件をきっかけに民族闘争が再発することを懸念したのではないかと地元メディアは報じている。