インドネシアの道路公社ジャサ・マルガはこのほど、同社の2020年の純利益が5010億5000万ルピア(約3432万米ドル)となり、前年から77.37%減少したと明らかにした。
ジャサ・マルガはインドネシア証券取引所に提出した報告書で、「新型コロナウイルスが流行する中、インドネシア政府は在宅勤務を推奨していることや、政府の移動制限措置などが利益に影響した」と説明した。インドネシア政府が打ち出した新型コロナウイルス対策の大規模な社会的制限(PSBB)などが業績に響いた形だ。
また2020年のジャサ・マルガの売上高は13兆7000億ルピアとなり、前年から半減した。有料道路部門の売上高が前年から13.52%減の8兆7600万ルピアに沈んだことが売上高全体を押し下げたという。
一方、同社の2019年の純利益は2兆2100億ルピアで、前年からの伸び率は0.2%にとどまるなど、新型コロナウイルスの流行以前から利益の伸びは鈍化していた。