国営ガルーダ・インドネシア航空により経営難を乗り切るための事業再編の取り組みは、同社の財務状況の改善を促す――。アナリストらがこうした見方を示している。
インドネシア政府はこれまでに、ガルーダ・インドネシア航空の経営再建に向け、融資や破産宣言を含む様々な方策を検討している。これにより同社の財務状況を改善するとともに、新たな国営航空会社の設立の可能性を見出そうとしているという。
ジャカルタで活動する航空コンサルタントのゲリー・ソエジャトマン氏は「ガルーダの事業再編はリース契約にとどまらず、機材、人材についての見直しも含むもので、救済にはさらに1年かかるだろう」と説明する。
新型コロナウイルスの流行拡大を受け、輸送部門は大きな打撃を受けた。ガルーダ・インドネシア航空の機材の70%以上は稼働していない状態にあった。