インドネシア政府はイスラム教徒の聖地メッカへの巡礼を今年は行わないことを決めた。感染拡大が続く新型コロナウィルス(COVID-19)の影響のためにサウジアラビア政府が巡礼者の受け入れを無期限で延期していることに加え、渡航に必要なビザの取得や感染対策を講じる時間の確保に問題があるため。
インドネシアからは世界中で最多の巡礼者が巡礼を行う予定で22万1千人の渡航が予定され、既に18万人が費用を支払っている。宗教省では既に支払っている人の巡礼は来年に延期するとしている。
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の調査によると6月2日時点でサウジアラビア国内の新型コロナウィルス感染症の感染者数は8万7142人、死者は525人となった。シンガポールも今年の巡礼を来年に延期することを決めている。