インド由来の新型コロナウィルス「デルタ株」の感染拡大が続くインドネシアで14日、1日当たりの感染者が5万4517人にのぼり、過去最多となった。同日発表された1日あたりの死者は991人だった。パンデミック（世界的大流行）が始まって以来、感染者は267万46人、死者は6万9210人と報告されている。
感染拡大の要因についてブディ・グナディ・サディキン保健相は、自己隔離に問題があったと認めた。また軽症の患者が入院する一方、重症化した患者が満床で入院できない事例や、医療用酸素や医師3000人が不足するなど医療体制のひっ迫が事態を悪化させていると見解を述べた。政府は感染拡大を防止するために依然としてワクチン接種を勧めており、12～17歳の子どもへ接種対象を拡大して2億820万人の接種完了を目指している。
