国内の高級車市場が回復トレンドにある。インドネシア自動車工業会（Gaikindo）によると、高級車市場の主要4ブランド（メルセデスベンツ、BMW、Mini、レクサス）の、2021年上半期における消費者への出荷台数は、前年比41.4％増加し3260台を記録した。政府による奢侈税減税の効果により、自動車市場全体が前年比33.5％と拡大する中、それを上回った。
またコロナ禍前の2019年上半期と比較すると、BMWとMiniではそれぞれ14.2％、18.9％と拡大。レクサスは10.7％縮小した。メルセデスベンツは未発表。
この高級車市場の回復は、富裕層人口の増加傾向と一致している。インドネシア経済・金融開発研究所（INDEF）によると、コロナ禍の影響で国内の経済が停滞する一方、100万米ドル以上を保有する人口は17万1740人となり、2019年の10万6215人から61.7％増加したという。
