インドネシア国内で、新型コロナウイルス感染症により死亡した医師の数が、7月前半に急増した。いわゆるデルタ株と呼ばれる変異株により、全国で死者数が大幅に増加した。インドネシア医師会によると、7月1日から17日にかけて、114人の医師が新型コロナウイルス感染症により死亡した。
これは、これまでに同じ程度の期間中に死亡した人数としては最多であり、感染爆発以降に死亡した医師の総数545人の2割以上を占める数となった。インドネシアでは医療従事者の95%が新型コロナウイルスワクチンとして中国シノバック社製のワクチンを2回接種済みであるが、医師の死者が増大していることを受け、政府は米国モデルナ社製のワクチンを追加接種することを検討している。