国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、コモド島に建設中の観光施設をすべて中止するようインドネシア政府へ要請した。またユネスコは、国際自然保護連合(IUCN)が評価した環境影響調査(AMDAL)の提出を求めている。
インドネシア政府は昨年9月、絶滅の危機に瀕しているコモドオオトカゲの生息地であるコモド国立公園を、映画「ジュラシック・パーク」のような観光地として開発すると発表し、環境保護活動家らから非難の声が上がっていた。
観光施設名は、映画と同じ「ジュラシック・パーク」。政府は、新型コロナウィルスの感染拡大により計画を保留していると説明しているがユネスコは、巨大な観光施設の建設は、コモドオオトカゲの生態系の保全が脅かされる可能性が高いとして警鐘を鳴らしている。