ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は6日、中央ジャカルタ区のイスタナ(大統領宮殿)で環境活動家のトグ・シモランキル氏らと会談した。トグ氏と環境活動家の仲間2人は、トバ湖がある北スマトラ州バリゲからジャカルタまで徒歩で来たという。
かかった日数は、44日間だった。トグ氏らは会談で、世界的なパルプ生産会社である「PT.Toba Pulp Lestari」の企業活動により、トバ湖周辺の環境が破壊されている可能性が高いと直訴した。またトバ湖を故郷とするバタック族と同社の間で衝突が起きているとも訴えた。
トグ氏は、「次世代のためにもトバ湖を保護したい。トバ湖は国家観光戦略地域であり、環境を破壊する活動が行われてはならない」と述べた。
これに対しジョコウィ大統領は、そのような環境問題を既知の事実と認め、今年12月までに再植林を行うことで問題解決につなげたいと約束した。