ジャカルタ州警察は10日、北ジャカルタ区で行われた学生向けの集団ワクチン接種の際、空のワクチンを接種したとしてボランティアの女を逮捕した。
警察が開いた記者会見に出席した女は、「私の不注意で空のワクチン接種を受けてしまった学生や家族に謝罪します。決して悪意はなく、故意でもありませんでした」と泣きながら謝罪した。ワクチン接種が行われたのは6日、学生の保護者が接種の様子を撮影したところ、中身の入っていない注射器を学生の腕に刺し、針を抜く動作だけ行われていた。
保護者が抗議して打ち直しをしたものの、短文投稿サイト「ツイッター」で動画が拡散され、事件が明らかとなった。
有罪が確定すれば、感染性伝染病に関する法律に違反したとして、懲役1年の実刑判決が科される可能性がある。女は599人にワクチン接種を行っており、警察は他の学生に関して適切な処置が行われていたかも含めて詳しい捜査を続けている。