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コロナ禍の結婚式 伝統にも変化

インドネシアの結婚式は伝統的な儀式の一連として開催され、数百から数千人にも及ぶ多くの来場客を招待することが文化のひとつであった。しかし今、新型コロナウイルスの感染拡大も相まって、伝統的な結婚式は変化を余儀なくされている。また、急速に浸透したデジタル技術を活用した新しいトレンドも出現している。

インドネシアのマーケティングリサーチ会社ポピュリックスによると、コロナ禍においては結婚披露宴を行わないカップルが多いという。同社が8月12~14日にかけて結婚を計画している18~30歳の1002人に対して行った調査では、36%が結婚披露宴はせずに契約式(イスラム式の結婚契約を行う儀式)のみを行うと回答した。結婚披露宴と契約式の両方を行うというのはわずか14%であった。

結婚式を行う際にも、招待客の人数の調整を行う(58%)や、料理の提供方法を変更する(27%)などの工夫がみられた。これまで料理はビュッフェ形式で提供されるのが一般的であったが、持ち帰り可能な蓋つきの容器を使用するようになったという。

ただ面白いことに、招待客の人数は依然として多く、家族や親戚間の繋がりが非常に強いインドネシア人にとって、招待客を大幅に減らすことは難しいということだろう。

また、結婚式に関するデジタル化も進み、デジタル招待状やQRコードを用いたご祝儀の受け渡しも浸透した。そして、対面での結婚式の代替として、オンライン結婚式という新しい形式も生み出された。調査では、コロナ禍に家族や友人のオンライン結婚式に参加したことがあるという回答者が、半数近い42%にのぼった。