ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は7日、中央ジャカルタ地方裁判所が下した大気汚染に関する有罪判決を受け、中央政府は控訴する方針を明らかにした。
ファルド国家官房長官は「この判決において、大気汚染に対する我々の政策の一部が裁判官に考慮されていない。その部分を控訴したい。しかし政府としては、これまで以上に大気汚染を改善する機会になったと捉え、今後も環境問題に真摯に取り組んでいく姿勢に変わりはない」と強調した。
2019年に民間団体が首都ジャカルタの深刻な大気汚染を放置したとして、ジョコウィ大統領や関係官僚らを相手取って訴訟を起こした。中央ジャカルタ地方裁判所が今年9月16日、ジョコウィ大統領やジャカルタ特別州のアニス知事などに違法行為があったと認める判決を下した。アニス知事は同日、州政府としては上訴しない考えを示した。