アニス・バスウェダン知事は13日、洪水対策の一環として、ジャカルタ特別州267の全区で雨量計の設置が完了したと明らかにした。正確な雨量の観測と最新状況の把握を目的とする。
アニス知事は、「気候変動下において、世界中で天気や降雨量の予測が難しくなっているが、雨量計の完備により効率的な洪水対策が実施できる」と述べた。
また北ジャカルタ沿岸部では高潮と洪水氾濫の同時期発生を警戒して排水ポンプを増設し、ジャカルタを流れる13の河川では、堆積した土砂やゴミを撤去して河道能力を上げるなど、地域毎の洪水対策が段階的に行われている。
首都圏全域で2020年1月、一晩で400ミリ近い豪雨が降り続いて主要河川が氾濫。少なくとも66人が死亡した。また今年2月にも250ミリの大雨が降った影響で1300人以上が避難を余儀なくされ、洪水を防ぐためのインフラ整備の遅れを指摘する声が上がっていた。