ジョコ・ウィドド大統領は6日、大統領令2021年第93号を公布し、中国の協力を得て建設を進めているジャカルタ・バンドン高速鉄道事業に国費を投入することを決めた。2015年の決定では国家予算を一切使用しないとしていたが、これを覆すものとなった。
同事業はインドネシアと中国が6対4の割合で出資するインドネシア中国高速鉄道社(KCIC)が建設を行っている。両都市間を最高時速350キロで走行し、現在3時間かかる移動を45分に短縮する計画。2022年末の事業開始を目指しているが、工期が大幅に遅れ、事業費が当初想定額よりも大きく膨れ上がっている。
同大統領令では、当初の建設予定ルートの変更と「ジャカルタ・バンドン高速鉄道委員会」を設置し、同委員会の委員長をルフット・パンジャイタン海事・投資調整相とし、委員を財務相、国営企業相、運輸相とすることも定めている。