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新たなデング熱対策を考案

蚊によって媒介されるデング熱を抑止する新たな方法をインドネシアの研究グループが見つけ、ジョグジャカルタ市にあるガジャマダ大学(UGM)とオーストラリアのモナシュ大学の協力の下、実験を続けている。

研究グループは約6割の昆虫の細胞内に寄生する共生細菌ボルバキアが、デングウイルスを媒介するネッタイシマカには存在しないことに着眼した。人為的にネッタイシマカをボルバキアに感染させると、デングウイルスへの抵抗性を持つようになる。また、ボルバキアに感染させたネッタイシマカからはボルバキア陽性の子が生まれる。

公表された研究グループの論文では、デング熱の発生頻度が高い地域においてボルバキアに感染させた蚊を多数放つと、交配によりデングウイルスを有する蚊の数が減り、その結果としてデング熱の感染者数が77%減少し、入院者数が86%も減少したと報告している。