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海藻から作られたバイオプラスチック 世界的アイデアコンペで優勝

環境問題や社会課題を解決するアイデアの世界コンペティション「Battle of Minds 2021」で、インドネシア代表チームが世界24ヵ国の参加チームをおさえて初優勝を果たした。

インドネシア代表チームのラハディヤンさんとニアさんは、「サステナブルなバイオプラスチック」というアイデアを提案した。このバイオプラスチック技術は、海藻を原料としたストロー(シーストロー)を製造するために用いられる。シーストローは生分解性があり、環境にやさしく、食べることさえ可能だ。簡単に安く製造できるため、プラスチック製ストローの代替品として地球上のプラスチックごみの削減に貢献する。それだけでなく、インドネシアの海藻養殖技術の促進や海洋経済の発展にもつながる。

国連環境計画(UNEP)によると、全世界の人々が出すプラスチックごみは毎年3億トンにも及ぶ。中央統計局の調べでは、インドネシアは年間6400万トンのプラスチックごみを出しており、その多くが使い捨てプラスチックであるという。

優勝を果たしたインドネシア代表チームには、支援資金として主催者から約10億ルピア(5万ポンド)が贈られた。また準優勝はエジプトとベネズエラ、3位はケニアであった。

このコンペティションは世界的たばこメーカーのブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)とそのコーポレートベンチャーであるBTomorrow Venturesが主催。環境や社会の課題を解決するための革新的アイデアを募り、国内選考と世界選考を経て優勝チームが決定する。今年はESG(環境・社会・ガバナンス)をテーマに開催された。参加メンバーは大学生または大学卒業後5年以内であることが条件で、参加可能な国にも制限が設けられている。